無色透名祭の楽曲について。 | ただのさお。

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HP「吟遊詞人」管理人&同人サークル「ギンユーシジン」主宰、冴戒椎也(さかいしーや)のブログです。※迷惑コメントが多いのでコメントは承認制にしました。ご了承ください。

こんばんはございます、冴戒です。

 

先日niconicoの「無色透名祭」という企画が行われました。

ボカロ曲というのはどうしても作者(ボカロP)の知名度が高いほど再生数が多くなりがちということで、

作者名を伏せ、動画も一律で単調なものにすることで、純粋に楽曲そのものを聴いてもらおうという企画でした。

 

先ほど作者発表が解禁されましたので、僕の参加楽曲をご紹介致します。

 

KAITOをボーカルに迎えた『そういえば、(short ver.)』という曲です。

カバーを除き、KAITOオリジナル曲を作ったのがなんと5年ぶりらしいので、

発表までに気づいた方はおそらくいらっしゃらなかったようです。

(まあ全部で3,000曲くらいあったので難しいとは思いましたけども)

こういう曲を作りたいという構想は前からあったので、今回の機会に形にできたという想いもこもっております。

 

昨年公開の『La Sinfonietta』が鏡音4声(+ボイスパーカッション)のアカペラ曲でしたが、

今作はKAITO5声(+ギター・ドラムなど)ということで、よりコーラス重厚な感じになりました。

そのぶん他の楽器をおさえめにし、優しい歌声を聴いてもらう形にしましたが、

普段よりどことなくオシャレな感じに聴こえたとしたらコード進行が大きな要因かもしれません。

 

今回の楽曲はいわゆる「Just the two of us進行」(または「丸サ進行)というコード進行をド直球で取り入れました。

詳しく説明すると長くなるのでざっくり説明すると、洋楽の名曲『Just the two of us』や、椎名林檎さんの『丸ノ内サディスティック』などの楽曲で使われているとてもオシャレなコード進行でして、

最近のヒット曲でも『夜に駆ける』や『うっせぇわ』などに取り入れられていることで知られています。

これを今回敢えてそのまんま取り入れ、キラキラオシャレなサウンドに聴こえたらいいなと試みてみました。

 

そんな優しい歌声+オシャレサウンドに加え「そういえば」という言葉を繰り返すキャッチーさも含む曲ですが、

その雰囲気とは対照的な歌詞の雰囲気に驚かれた方もいるかもしれません(動画コメントにも複数いただいておりますが)。

なんとなく聴いただけではふつうに聴こえるものの、よく読むと実はせつなさをはらんでいるというのは実は狙い通りで、

具体的な描写を省きつつ伏線を挟み、皆さんに色々想像していただければと思っております。

実は過去の曲とのリンクがこっそり仕込まれているとかなんとか…?(小声)

 

こちらの動画、「short ver.」として約1分30秒でフェイドアウトしておりますが、

これも無色透名祭の山ほどの曲数の中だと短いほうが皆さんに聴いてもらいやすいかなという意図があります。

もちろんフルバージョンを作る構想もございますので、いつか発表できればと思っております。

 

そんなこんなで作らせていただいた『そういえば、(short ver.)』、

まだ聴けていないという方はぜひ聴いてみてください!

また、無色透名祭は3,000曲ほどございますので、他の曲もぜひ楽しんでみてください!